目黒 2-11-3 印刷工場1階 東京都
お読み頂く前に、以下の点にご注意ください!
※実際のお申込みはImpact HUB Tokyoの管理するDoorkeeperのページにて行って頂きます。本ページはBeyondLabコミュニティへのお知らせのために作成しております。
※イベントは日本語での開催ですが、3つあるテーブルディスカッションのグループのうち1つは英語となる予定です。
※会場アクセスに関しては Impact HUB Tokyoの公式ページ(本ページ末にURL有)での確認をお願い致します。
フランスはグルノーブル地方でスタートしたムーブメント「BeyondLab」の東京チャプターが2016年3月より始動しています!本郷LabCafeでのキックオフ、FrenchTechTokyoとSoftbank(SBイノベンチャー株式会社)にサポートを受けたプレイベントを経て、2016年10月1日には本来のワークショップ型イベント「LabMeUp」をImpact HUB Tokyoと共催で実現しました。また、2016年12月10日には大阪への出張開催(Panasonic Wonder LAB Osakaとの共催)も行い、着実に活動を広げています。BeyondLabは、サイエンス(学術的研究)とアントレプレナー(ビジネス&社会起業)をつなぐことで、科学がより広く世の中で生かされる機会を生み出していきます!
BeyondLabの活動内容&理念については東京支部代表のインタビューと創立者・フランス本部代表 Xavier BLOTのMedium(英語)を
前回のイベントの雰囲気や内容に関してはBeyondLab TOKYOのFacebookページを
それぞれ御覧ください!
さて、今回のイベントは初回LabMeUpを開催したImpact HUB Tokyo(目黒)に帰ってきます!Impact HUB Tokyoは、皆様ご存知のように、東京エリアで最もアクティブな起業家ベースキャンプです。今回のテーマは「Humain Perception」に決定しました。ここ数年、IoT、VR/AR、Roboticsなど、私たちの生活や身の回りには多くのテクノロジーが浸透してきています。体験のクオリティや利便性が高まる一方で、それらは同時に、人間が本来持っている、外界からのあらゆる刺激をキャッチする能力=「知覚」に対する疑問や可能性を考えるきっかけを与えてくれるようにも思います。人間の知覚は脳神経処理があって初めて存在しうるものであり、機械的なインプットモデルのみでは説明しきれないプロセスであるということは数多くの研究によって示されています。例えば、人間の視覚は、カメラのようにに外界の映像を撮っているだけではありません。実際には、過去の「経験」を参照しながら、モノの大きさや距離感を「認知」しています。現在の人間の「知覚」に関する学術的理解とテクノロジーの間にはギャップがあるのではないか、という疑問が、本テーマを選んだ背景です。そこには、新たなイノベーションの種が眠っていると、我々は考えます。こうした思惑から、「人間の知覚」を再発見し、新たなアプリケーションを生み出そうとするビジョンを持った登壇研究者を集める予定です!いつものように「事業化」を切り口として、ExcitingかつInteractiveな議論をコーディネートします!
今までになかった出会いや発見を是非体験しにいらしてください!
近年「スタートアップ」という言葉が世界中で聞かれるようになりました。VCだけでなく、行政の取り組みも続々メディアで取り上げられ、すでに日本でも社会現象になっています。「スタートアップ」の土台となる理念は「技術やアイデアをうまく使ってイノベーションを起こし、新しい価値を創造し、また、困難な社会課題を解決していくこと」です。今、世の中には様々なカテゴリーの「スタートアップ」が存在しますが、BeyondLabが目指すのは「学術系スタートアップ」と呼ばれるものです。従来の学術的研究の成果は、まだごく一部分しか社会に還元されていないと言われています。多くの社会課題が日々提起される今の時代だからこそ、そうした研究成果は、よりスピーディーに社会に還元されていかなくてはなりません。そこで、学術的研究の世界に「スタートアップ」の要素を取り入れ、研究者のマインドセットを変えていこうとする動きが起こりつつあります。BeyondLabは、それを実現するために、研究者とアントレプレナーたちのよりインタラクティブなコミュニケーションの「場」を提供します。そこに生まれた「人々のつながり」は、新たな社会インフラとして残されていくでしょう。
BeyondLabは、フランスのグルノーブル市で学んでいた博士課程学生たちを中心に生まれた学術系スタートアップ支援団体(NPO)です。2013年末の創設以来、現時点でフランス国内(6拠点:パリ、リヨンなど)、スイス(1拠点:ローザンヌ)、スペイン(1拠点:バルセロナ)、トルコ(1拠点:イスタンブール)、日本(1拠点:東京)と拡大を続けています。これまでに開催したイベントでは、延べ1200人以上の参加者を数え、扱った研究プロジェクトは100以上に上ります。社会をより良く変える可能性を持つ学術的研究の成果を、ビジネスや社会起業に結びつけるきっかけをより多く生み出すことを目指して活動しています。また、そうした活動を通じて、特に若い研究者に多様なキャリアパスの在り方を提示することも狙っています。基軸となるイベント「LabMeUp」では、毎回あるテーマに沿った研究者を登壇者として迎え、様々なバックグラウンドを持つ参加者(他分野の研究者を含む)との議論を通じ、インタラクティブなコミュニケーションをコーディネートします。研究者にとっては、自らの研究を社会でどのように生かせるのか考え、そして実行/実装に移す契機になり、他の参加者にとっては、様々な分野の研究事例に触れることで新しいアイデアや興味を発見してもらえるはずです。
登壇研究者 No 1:渡邊 淳司(Junji WATANABE)
NTTコミュニケーション科学基礎研究所 人間情報研究部 主任研究員(特別研究員)/東京工業大学工学院特任准教授兼任。博士(情報理工学)。人間の触覚の知覚メカニズム、感覚を表現する言葉の研究を行う。人間の知覚特性を利用したインタフェース技術を開発、展示公開するなかで、人間の感覚と環境との関係性を理論と応用の両面から研究している。近年は、学会活動だけでなく、出版活動や、科学館や芸術祭において数多くの展示を行う。主著に『情報を生み出す触覚の知性』(毎日出版文化賞(自然科学部門)受賞)がある。
"プロダクトやゲームみたいな質感と製品化みたいな話がスタートで、コミュニケーションとか情感に関する体験があったりする思うんですが、もっと言えば、モノや人だけじゃなくて、社会に対しても実感を持つために必要なものが、HAPTICだと思っています"
自己主体感、情報の身体性、など、従来の物質的な視点だけにとらわれない「HAPTIC(触覚) DESIGN」のビジョンから出発して、その新しい可能性がそれぞれの社会の中で、日常の中で、どういう形で具現化されるのか、一緒に探ってみませんか?
登壇研究者 No. 2:原田 祐希(Yuki HARADA)氏
中学生のころ化学部顧問の先生と行ったハーブの匂い抽出実験以来「匂い」に興味を持つ。コーヒーマニア、香水マニアでもある、日々の生活でも香りを愛する研究者。
九州大学理学部 化学科から同大学院理学府の分子科学専攻を経て、企業での研究・開発に従事しながらも「匂い」が研究したい一心で調香の道へ進む。フレグランス商品の分析やオリジナルの香りの開発、匂いのVRに触れながら“匂いの情報化”の研究で2016年に東京工業大学理工学研究科にて博士号を取得(「匂いセンシング空間の多次元データ解析による要素臭の探索法の研究」指導教官;中本高道)。その後、東北大学 メディカルメガバンク機構に移り現職。
今回のイベントでは、夢である“匂いの情報化”が可能にするアプリケーションやサービスを参加者とともに模索する。集中したり、リラックスしたり、意識しなくても日常は香りに包まれています。その香りを「情報」として扱えるようになったなら、、、この続きはぜひイベントで!
登壇研究者 No. 3:アナ サン ガブリエル (Ana SAN GABRIEL) 氏
2016年4月より、味の素株式会社の新設したGlobal Communications Department のサイエンス・コミュニケーターを務める。和食における「うま味」の専門家。非営利団体うま味情報センターの科学顧問。La Universidad Autonoma de Barcelona 大の獣医学部を卒業の後、スペインのMinistry of Agricultureから奨学金を受け、ペンシルバニア州立大学において栄養学(Nutrition)の修士号を取得。味の素株式会社への入社前には、EUからの助成金を受け、東京大学の獣医学部にて研究を主導していた。1997年から2010年にかけ、味の素株式会社の生命科学研究所(Institute of Life Science)生理学・栄養グループ(Physiology & Nutrition Group)にて主任研究員。その後、広報部のマネージャーも務めた。Association of Spanish Scientist in Japan (ACE Japon) の創立メンバーでもある。
研究テーマは、「うま味」の研究に始まり、他の非タンパク質アミノ酸の味覚、それらの感知に関与する分子メカニズム、そして「うま味」物質が食物中や胃腸管にもたらす様々な機能(腸化学感知と呼ばれるものなど)まで多岐に渡る。特に、口や胃腸管の化学感覚に関して、国際学会における招待講演や特別講義などが多くある。
「うま味」は、ナトリウムと脂肪の摂取を減らすために使用できるバランスのとれた「味」であり、近年、栄養と健康の促進に役立つとしてその関心が世界的に高まっています。イベントでは、この「うま味」を改めて科学的な視点から眺め、今の時代にどのようなイノベーションがあり得るのかを参加者と共に模索する予定。
13:00 開場
13:30 イベント開始
- イントロダクション
- 登壇研究者からのピッチ(各10分程度)+ ディスカッション(1時間程度)
- 全体シェア
- 懇親会(ネットワーキング)
17:30 終了
Toshi TABATA(BeyondLab TOKYO代表、当日運営、ファシリテーター)
京都大学工学部物理工学科卒、東京大学大学院工学系研究科修了(修士、博士(工学))後、ポスドクとしてフランスへ渡り、フランス原子力・代替エネルギー庁(Commissariat à l'énergie atomique et aux énergies alternatives、CEA)内の電子情報技術研究所(Laboratoire d'électronique des technologies de l'information、Leti)に勤務。同じラボにてBeyondLabの創業メンバーと出会う。専門領域は材料科学、半導体工学。フランス社会に没入するためフランス国民教育省認定公式フランス語資格(4技能試験、B2レベル=仏検準1級)をボンジュールしか言えないところから約1年半で取得。その後、ポスドク任期終了に伴い失業し、フランスの職業安定所にて職探しも経験。現在はフランス現地企業にて研究・開発に携わるかたわら、日本における学術的研究と実社会のコミュニケーションをさらに開けたものにしたいと思い立ち、2016年3月にBeyondLab TOKYOを立ち上げ同代表を務める。BeyondLabの活動を通じた日仏(さらにはその他欧州諸国を含む)交流の促進も目指している。
BeyondLabとは? BeyondLabはフランスの若い研究者や起業家たちによって発足し(2013年12月)、科学技術の活用を促進し、社会課題の解決に挑むNPO団体です。現在、フランス、スイス、スペイン、日本などに支部を持ち、そのコミュニティを広げています。 何を目指しているか? 今では多くの人がイノベーションを起こし、世界をより良い方向に変えようとしています。しかし、イノベーションに...
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